そのような負のスパイラルに陥らないためにも適正な診療効率で診察を続けることが大切です。先生方に今更改めて言うことでもありませんが、診療効率を追い求めるあまり、治療や患者さんの満足度が低下してしまっては元も子もありません。
繰り返しになりますが、“適切”な診療時間、診療効率による診察を継続して頂くことが重要なのです。

診療効率の改善

診療効率の改善は、診察にかかる時間を分解して把握し、自院はどのパートに時間がかかっているのかを理解することから始まります。
診察における時間は大きく以下の4つの業務に分解できます。
・診察前会話
・診察時間
・診察後会話
・カルテ記入時間

・診察前会話
次の患者さんを診察室に呼び込んでから、ユニットに着席し、実際に診察を始めるまでの時間です。医師による問診もこの時間に含まれます。

・診察時間
問診が終ってからの、患部を確認したり処置をする時間です。

・診察後会話
診察が終わり、疾患の説明や今後の治療について説明する時間です。

・カルテ記入時間
患者さんがユニットを立ってから、カルテの記入やクラークさんにカルテの記入指示を出している時間です。次の患者さんを呼び込むまでの時間とも言えます。

まずはこれらのパートに分解できることを知って頂き、次に各時間の内自院がどのパートに時間がかかっているかを把握して頂きます。
どのパートに時間がかかっているのかを把握できた後は、実際にどのようにして時間を短縮するかを検討しましょう。
上記の時間の中で短縮しやすいパートは、診察前会話、カルテ記入時間です。
診察前会話の時間のうち、呼び込みからユニット着席までの時間はまず見直すべきポイントです。
貴院はこの呼び込みから着席までにどれくらいの時間がかかっていますか?
着席までの目安平均時間は15秒です。早いクリニックでは平均8秒ほどで着席しています。
貴院が着席までに15秒以上かかっているのであれば、一度見直しをして頂くと良いでしょう。

2つ目のポイントは、カルテ記入時間です。
カルテ記入時間の理想としては30秒です。
必要事項を漏らすこと無く記入しなければいけませんので、いたずらに時間を短縮すべきだと申し上げるつもりはありませんが、工夫次第では短縮が可能です。

例えば、クラークを導入することでカルテの記入時間を短縮しているクリニックや、電子カルテを導入してカルテ記入時間を短縮しているクリニックなど、それぞれの医院に合った形の工夫をすることで時間を短縮し、診療効率を改善されています。

最後に、同じことの繰り返しになってしまいますが、診療効率の改善は全てのパートを短縮すれば良いというわけではありません。いかに患者さんの満足度を低下させずに効率的な診療をするかが重要です。