必要な広告を判断するためには

広告を実施する上で、「自院に合った広告」かどうかを検討する必要があります。

自院に合った広告かを判断するために、まず「現状把握」をすることが重要です。
これは「いかに患者さんを呼ぶか」よりも「どのように患者さんが来ているか」つまり今の来院経路を知ることです。
来院してもらいたい年齢層や地域に対して、効果のある広告に費用を集中しなければ、効果よりも費用の方が高くなってしまう可能性があります。まずは「自院に来ている患者さんがどのように自院を知って来院しているのか」について現状の把握と分析がマーケティングの第一歩となります。

次に、広告にかかった費用に対して、どれだけの効果(新規患者数、売上など)が得られたかを測定することで、より費用対効果の高い広告に注力する判断ができます。
より良い広告戦略を立てるためには、「何の広告を見て、何人の患者さんが来院したか」を正しく把握し、計算する必要があります。
実際の費用対効果の判断基準は、「レセプト単価」が「患者さん1人を集患するためにかかった広告費用(広告にかかった費用÷広告を見て来院した患者数)」を上回っているかどうかを一つの目安としていただくと良いでしょう。

次に、広告にかかった費用に対して、どれだけの効果(新規患者数、売上など)が得られたかを測定することで、より費用対効果の高い広告に注力する判断ができます。より良い広告戦略を立てるためには、「何の広告を見て、何人の患者さんが来院したか」を正しく把握し、計算する必要があります。実際の費用対効果の判断基準は、「レセプト単価」が「患者さん1人を集患するためにかかった広告費用(広告にかかった費用÷広告を見て来院した患者数)」を上回っているかどうかを一つの目安としていただくと良いでしょう。

 

耳鼻咽喉科経営における適切な広告戦略

効果的な広告戦略を実行する前に、以下の2点が重要になります。

(1)患者満足度・既存患者からの紹介、口コミ

本コラムでは詳細な説明を割愛しますが、広告に力を入れる前に患者満足度を高めることが重要です。
満足度の高い患者さんは口コミや紹介を通じて新たな患者さんを連れてきてくれる可能性が高いため、丁寧な接遇や十分な説明はもちろん、紹介を誘発するためのツールとしてポケットティッシュや医院案内をお渡しすることで来院増加に効果が期待できます。

(2)ホームページのコンテンツ拡充・SEO対策

ホームページのコンテンツ拡充も重要です。内容を充実させ、SEO対策を行うことで検索エンジンからのアクセス数を増やし、新規患者獲得につなげることができます。

本コラムでは詳細な内容は割愛させていただきます。
宜しければ別のコラムで詳細に説明しておりますので、お読みいただければ幸いです。
(耳鼻咽喉科医院のHP対策: https://www.credo-m.co.jp/jibika/marketing/531/

1.PPC広告
PPC(Pay Per Click)広告とは、検索エンジンの検索結果画面に表示される広告で、クリックされるごとに費用が発生する仕組みです。
おすすめできるポイントは、比較的短期間で効果が出やすい点です。
地域、年齢、性別、興味関心など、細かくターゲティングし、項目ごとに費用を設定できるため、費用対効果を測定しやすいコンテンツであることもおすすめポイントです。

2.ローカル検索広告
Googleマップなどの検索時に、上部に自院の情報を表示させることができる広告です。
前述したPPC広告のマップ版と理解していただければと思います。
ローカル検索広告では、クリニックの近くで、関連するキーワードを使って検索したユーザーにアプローチすることができるため、来院につながりやすい方にアピールできます。
ただし、該当のメニュー(「場所の詳細を取得する」・「ルート検索」・「ウェブサイト」)をユーザーがクリックするたびに費用が発生しますので、費用設定については注意が必要です。

3.医療機関用ポータルサイト
医療機関専用のポータルサイトに登録するメリットは、自院のホームページでアプローチし切れない幅広い患者層をポータルサイトの集客力を利用して集患が可能な点です。
最近ではGoogleの自然検索でもそういったポータルサイトの情報が検索順位の上位に表示されることもあるため、ご登録をされていない場合はご検討いただければと思います。
ただし、登録料や掲載料がかかる場合があるため、始める際は注意が必要です。

4.看板(道路・駅・電柱・院内)
看板は地域住民に対する認知度向上に有効な広告手法でしたが、ここ数年で利用される医院は減少してきました。
減少した理由としては、スマホ・パソコンの普及により看板よりもWeb広告のコストパフォーマンスが良く、わざわざ看板を出すメリットが少なくなってきたことが考えられます。
これから看板の導入を検討されている先生方におかれましては、自院の立地や地域性を加味して、掲載する場所や大きさ、どういった方に見てもらえるかを十分に検討していただく方が良いでしょう。
また、現在看板を出している先生方におかれましては、前述した「現状把握」「費用対効果」の測定を行っていただき、看板経由の患者さんがひと月あたりどの程度来ているかを確かめていただくことをおすすめします。

5.チラシ(新聞折込・ポスティング)
チラシは分院の開業や移転など、知ってもらいたい情報を地域住民の方に、ダイレクトにかつ詳細に伝えたい時に有効な広告手法です。
ポスティングチラシは新聞折込よりも高価ですが、新聞を購読していない世帯にも届けることができます。

しかしチラシを使用する際の注意事項が2点あります。
1点目は、何度もチラシの配布をしてしまうと、医師会に加入されている先生方は注意を受ける可能性がある点です。
そのため、タイミング・配布回数については検討する方が良いでしょう。
2点目は、配布する前に掲載内容について、行政機関(保健所など)に予め確認・届出・許可を取る必要がある点です。広告規制に則って、患者さんに誤解を与えないように、使用する文章・イラストには十分注意しましょう。

 

まとめ

広告戦略は、医院の規模や特性、地域性などによって最適な方法が異なります。
本コラムでご紹介した情報を参考に、自院に合った広告戦略を立案し、実行することで、集患・増患につなげ、医院経営を成功に導いてください。

弊社クレドメディカルでは、今回のような耳鼻咽喉科医院経営・マーケティングに関する内容の他、や、診療報酬に関する重要なお知らせなども随時お届けしております。
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本コラムが、耳鼻咽喉科医院の経営に少しでもお役立ていただけましたら幸いです。