先生方が開業された理由は何ですか?
開業に至る想いやバックグラウンドは、先生方それぞれに異なるでしょう。

大学病院での研鑽を積み、より患者さん一人ひとりに寄り添う医療を実現したいと考えた先生。
地域医療の現場で不足を感じ、自らがその担い手になろうと決意した先生。
専門性を活かし、地域に根ざした質の高い医療を提供したいと志した先生。

しかし、その想いがどれほど多様であっても、すべての先生方に共通するものがあります。
それは地域の患者さんに質の高い医療を提供するという、揺るぎない使命感ではないでしょうか。

開業医である先生方がその使命を全うし、想いを貫き続けるためには、クリニックの経営を盤石にすることが必要不可欠です。

その一方で、2025年下半期を振り返ると、多くの耳鼻咽喉科医院において患者数が減少し、医業収入を落とす結果となりました。
11月のインフルエンザの感染拡大を除き、例年と比較して大きな感染症の流行が見られなかったこと。これが患者数減少の要因の一つであることは、間違いありません。
感染症サーベイランスデータを見ても、急性上気道炎や急性中耳炎などの感染性疾患の罹患率は低位で推移しており、これが外来患者数に直接影響を与えたと考えられます。

しかし、疾患構造の変化だけがすべてではありません。
注目すべきは、同じ医療圏内でも、患者数を維持・拡大しているクリニックと、大幅に減少させているクリニックとが明確に二極化しているという事実です。

私たちがこれまで、数多くの耳鼻咽喉科医院の経営をサポートしてきた経験から確信を持って言えるのは、患者数の増減には、感染症の流行動向以上により本質的な要因が影響しているということです。

その本質的な要因とは——
患者さんが本当に求める医療サービスを提供できているか?
そして、それを患者さんに知ってもらうことができているか?
この2つです。

「うちは丁寧に診療している」
「最新の設備を導入している」
「スタッフ教育もしっかりしている」
それは間違いなく素晴らしいことです。

しかし、どれほど質の高い医療を提供していても、それが患者さんの求めるものでなければ、あるいは、適切に伝わっていなければ、選ばれることは難しいでしょう。
クリニック経営を安定・成長させるためには、前述した問いに絶えず向き合い、アプローチを磨き続けることが重要なのです。

実際に、患者さんの行動モデルを理解し、それに基づいて戦略的なアプローチを実践したクリニックの多くは、2025年下半期においても着実に患者数を増やしてきました。
本セミナーでは、その具体的な方法と実践事例を、包み隠さずお伝えします。