先生方もご存知の通り、難聴はコミュニケーションの障害に直結し、様々な社会生活に
影響を及ぼす疾患です。また、超高齢化社会である日本において重大な問題となっている
認知症のリスクを高める要因になることも指摘されています。したがって、
難聴は患者さんの生活の質を大きく左右する疾患であるともいえるでしょう。
そんな難聴の症状を軽減し、認知機能の低下防止にも効果が期待されるのが補聴器医療です。
耳鼻咽喉科医院の院長先生方におかれましては、難聴のある患者様に対し、
適切な補聴器医療の提供に日々ご尽力されていることと存じます。

その一方で、耳鼻咽喉科における補聴器外来では「補聴器販売店やメーカーの担当者に
相談やフィッティング・販売を一任し、医院側はほとんど関与しない」というケースが
少なくありません。また近年では、補聴器が眼鏡店や通信販売などでも入手可能となり、
医師の診断や経過観察を受けずに装用している患者さんも増えています。
その結果、多くの補聴器ユーザーが「よく聞こえない」「合わない」といった不満を抱え、
装用をやめてしまうケースもあり、補聴器装用者の満足度が低いのが実状です。

こうした現状を踏まえると、真に患者さんに寄り添った補聴器医療の提供には、
補聴器の適応判断に加え、選定・調整・装用後のフォローアップまでを一貫して行う体制が重要でしょう。
そのため、先生方としても、補聴器相談医が積極的に介入する形が理想と考えておられるのではないでしょうか。
実際に、医師主導で運営されている補聴器外来では、患者さんの満足度も非常に高く、
リピート率の高さにもつながっています。

とはいえ、補聴器外来の立ち上げや、一般外来と並行した診療体制の構築は容易なことではありません。
そこで、本セミナーでは、
「医療法人交友会 ハラダきこえクリニック北浜」理事長・原田昌彦先生との対談を通して、
補聴器外来を一から開設し、成功に導くためのポイントを解説いたします。

外来の立ち上げや運営において直面しやすい課題と対策なども余さずお伝えしますので、
「聴こえに問題を抱える患者さんのためにもっとできることがあるはず。
しかし、何から手をつければ良いかわからない」と考えておられる先生方は必見です。

本セミナーを通して、難聴に悩む患者さんが“聴こえる喜び”を取り戻せるような、補聴器外来づくりを始めてみませんか?