検索連動型広告は条件にもよりますが、予め設定したキーワードで患者さんが検索した際に、キーワードに連動して広告が検索結果のページ内に表示され、表示された広告をユーザーがクリックすることで広告費がかかります。

SEO対策も検索連動型広告も狙ったキーワードで検索された際に上位表示されるという点では同じですが、以下の3点で大きな違いがあります。

(1)費用

(2)クリック率

(3)即効性

 

(1)費用

検索連動型広告を運用するには、GoogleであればGoogle広告を活用し、費用を払うことで広告サービスを受けることができます。
対してSEO対策は知識があれば、少ない費用で実施することもできます。

(2)クリック率

検索連動型広告が表示された際のクリック率は約2~5%程度が平均といわれています。
人間は広告を避けようとする心理が働くため、自然検索によって表示されるサイトの方がクリック率は高いと言われています。

(3)即効性

SEO対策は上位表示するまでに時間を要する場合がほとんどです。
そのため増患を進める対策としては、すぐに結果が出にくいという側面があります。
対して検索連動型広告は、条件にもよりますが、広告を出せばすぐにターゲットへアプローチすることができます。

上記を見ると、デメリットの方が多いのではないかと感じる方もおられると思います。

しかし、検索連動型広告は(3)の即効性が最大のメリットであり、金額の大小はありますが、費用が掛かったとしても、広告を最適化することによって、自院のホームページに患者さんを誘導しやすいものです。

それでは検索連動型広告の掲載順位を決定する要素は、どのようなものがあるのでしょうか?
【掲載順位を決定する要素】
検索連動型広告の掲載順位は広告ランクによって決定されます。

そして広告ランクは「入札単価」×「品質スコア」×「広告表示オプション」によって算出されます。

「入札単価」は、1クリックに支払っても良い最大の金額です。
金額が高い程広告ランクは高くなります。

「品質スコア」は、患者さんが調べたい情報と広告の内容が一致しているかを表すスコアになります。
「品質スコア」を高めるには、「推定クリック率」「広告の関連性」「ランディングページの利便性」の3要素から決まります。

つまり患者さんにとって広告がニーズに合っていて、ランディングページが有益であれば、品質スコアは高くなります。
想定した検索キーワードと広告文がどれ程マッチしているか?
患者さんの知りたい情報が含まれているサイトを作成しているか?
などが大切になります。

例えば、花粉症の広告を出した際に、「花粉症でお悩みの方は○○市の○○耳鼻科へ」という広告文を掲載します。
花粉症と関連のあるキーワードを設定しているか?
患者さんがクリニックしたくなる文章か?
などを工夫する必要があります。

また、広告とサイトの関連性も大事になるので、サイト内に花粉症の内容を含んでいるかも大切になります。
さらに花粉症であれば、クリニックのサイトとは別に花粉症専門サイトを作成することで、
サイトに余計な内容が入らないので、よりキーワードと内容が合致しやすくなります。
専門サイトに広告連動させる方が、品質スコアは高くなりやすいと言えます。

「広告表示オプション」は、広告文とは別に利用できるオプションのことです。
数種類のオプションが存在しますが、クリニックにて使いやすい物を抜粋すると、
「サイトリンク表示オプション」
「コールアウト表示オプション」
「電話番号表示オプション」
などがあります。

「サイトリンク表示オプション」は、広告内に予約サイトへのリンクを貼りつけることができます。
例えば花粉症の広告であれば、通常の予約サイトのリンクやレーザー治療の予約サイトのリンクを貼りつけることができます。

「コールアウト表示オプション」は、広告内にて広告文以外に患者さんに伝えたい文章を追加で掲載することができます。

「電話表示オプション」は広告内に電話番号を掲載することができ、スマートフォンであればすぐにクリニックに電話をかけることができます。

つまり、「広告表示オプション」の活用は、患者さんの利便性が高まり、品質スコアの向上にも繋がります。
また、単純に広告の枠が大きくなるので、目に付きやすくなるといった効果もあります。

 


 

検索連動型広告は、患者さんにとって便利で、クリックしてみたいと思ってもらえる工夫をすることで、
費用をあまりかけなくても、広告ランクを高めることができます。

その結果広告効果を最大化することができ、自院が患者さんの目に触れる機会が増え、増患に繋がりやすくなります。

 

今よりも患者さんを増やしたいと思われるクリニック、今まで実施したことがないクリニックは
検索連動型広告への新たな取組みをご検討いただければと思います。