リハビリ運営における数値管理の重要性と具体的な方法
本記事は「リハビリ運営における数値管理の重要性と具体的な方法」について、主任経営コンサルタントの石田が医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。
<目次>
リハビリテーションの運営において、思うように稼働率や売上が上がらず、悩まれている先生方も多いのではないでしょうか。
特に、現状の状態を把握し、効率的な運営の改善を図るためには、適切な数値管理が欠かせません。
今回は、リハビリ運営を成功させるために必要な数値管理のポイントと、その具体的な方法について解説します。
1.なぜリハビリの数値管理が重要なのか
リハビリ運営の成功には、まず現状を把握することがスタートラインとなります。
・どれだけの患者数がリハビリを受けているのか
・理学療法士の稼働率はどうなっているのか
・予約の取りこぼしやキャンセル率はどのくらいなのか
といった指標をしっかりと把握することが、次なる目標設定とアクションプラン作成に直結します。
リハビリの現状を正確に把握し、適切な目標を立ててPDCAサイクルを回すことこそ、稼働率向上の第一歩です。
これにより「思ったように目標が達成できない」「なぜ思うように稼働していないのかがわからない」といった課題を解決できます。
2.実際に活用するべき数値管理指標
リハビリ運営で必要な主要指標を以下の表にまとめました。
指標 |
内容 |
重要性のポイント |
取得単位数 |
PTが取得したリハビリの総単位数 |
収益に直結し、最大の成果指標 |
実稼働率 |
リハビリの枠に対して実際に稼働した割合 |
施設の稼働状況を把握し、改善点を見つける基準 |
予約枠稼働率 |
予約枠に対して実際に予約された割合 |
事前の準備やリハビリ予約活動の成果を示し、最も重要な指標 |
キャンセル率 |
予約された枠のうちキャンセルされた割合 |
患者満足度向上のために管理必須 |
月間総合実施計画書算定率 |
実施された計画書の算定枚数の割合 |
収益増や計画的な運営に直結する重要指標 |
特に「予約枠稼働率」は、現場の準備状況や集客力を示す重要な指標です。
この数値を向上させることで、稼働時間の最大化と無駄を削減でき、効率的な運営が実現します。
3.数値管理のポイントと実践例
・現状把握を徹底する
定期的にデータを収集し、リアルタイムで状況を把握。例えば、毎月の予約枠稼働率やキャンセル率を把握し、原因追究と改善策を検討します。
・目標設定と可視化
数値指標ごとに具体的な目標値を設定し、スタッフと共有。達成度合いを可視化し、共有することで意識の向上に繋げます。
・PDCAサイクルの回し方
現状に基づき改善策を実施し、その結果を再評価。次の行動に落とし込み、継続的な改善を促進します。
4.まとめ
リハビリ運営の成功には、数値管理の徹底と、その分析・改善が不可欠です。
特に「予約枠稼働率」に着目し、事前の準備と集客を強化することが、稼働率向上への近道となり、リハビリ運営は飛躍的に成長するでしょう。
この記事が今後の医院経営にお役立てできれば幸いでございます。
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