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2023.06.30

保険証廃止に伴う「資格確認書」

本記事は保険証廃止に伴う「資格確認書」について、クレドメディカルが医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。

 

<目次>

  1. マイナンバーカード未取得者向けに保険証代わりの「資格確認書」を発行
  2. 資格確認書発行時期、有効期限
  3. マイナ保険証のメリット
  4. まとめ

 

1.マイナンバーカード未取得者向けに保険証代わりの「資格確認書」を発行

 

2024年秋の健康保険証廃止、マイナンバーカードとの一体化「マイナ保険証」への切替えに向け、「資格確認書」の発行が決まりました。
「資格確認書」の発行については、マイナンバーカードを取得していない人や紛失した人、更新手続き中の人などが保険証廃止後でも保険診療を受けられるようにするためとされており、健康保険組合などが本人の求めに応じて発行していくとなります。
資格確認書には、氏名・生年月日・被保険者等記号・番号・保険者情報等を記載し、基本的には紙での発行となります。

 

2. 資格確認書発行時期、有効期限

 

「資格確認書」の発行は現行の健康保険証同様無償ですが、取得には本人の申請が必要です。
また有効期限は1年を限度、各健康保険組合などが設定、そして患者の窓口負担はマイナ保険証より重くなる方針とされております。

 

3. マイナ保険証のメリット

 

現行の健康保険証からマイナ保険証へ切り替えるメリットとしては、
 ・医療機関での受付自動化
 ・特定健診や薬の情報をマイナポータルで閲覧可能
 ・限度額以上の一時支払いが不要
 ・確定申告の医療費控除手続き手間削減 

などがあります。

 

・医療機関での受付自動化
医療機関において顔認証での受付自動化が可能となり、本人確認と医療保険の資格確認が一度に終わるため、診察までの待ち時間が短くなることが大きなメリットです。

 

・特定健診や薬の情報をマイナポータルで閲覧可能
医療機関や薬局が本人の意思確認のもと、マイナポータルに記録された過去の特定健診結果や薬の情報を閲覧することが可能となるため、口頭での過去の健康状態や薬処方経歴確認、説明が不要、スムーズに診察を受けることが出来ます。
2022年9月からは全ての診療情報も医師が閲覧可能となり、問診や診察もスムーズに行えるようになりました。

 

・限度額以上の一時支払いが不要
医療費が高額になりそうな時限度額適用認定証未取得の場合は全額一時支払いが必要でしたが、マイナ保健証利用により事前申請なく限度額以上の支払いが免除されます。

 

・確定申告の医療費控除手続き手間削減
こちらも特定健診や薬情報と同様、医療費通知情報をマイナポータルで管理、かつe-TAXとの連携により反映から計算まで自動入力が可能となります。
確定申告の際の1年分領収書管理の手間が省けることは大きなメリットと言えるでしょう。

 

4.まとめ

 

2024年秋の現行健康保険証廃止に向け、政府はマイナンバーカードを「本人確認ができるデジタル社会の基盤」と位置づけ積極的に推進を行いつつ、様々な事態を防ぐために「資格確認書」発行やマイナンバーカードの最短5日再発行など、対策や体制の検討を進めています。
マイナ保険証へ切り替えは様々なメリットがありますが、メリットと同時に健康保険証廃止により発生しうる事態も頭に置き事前に確認しておくことが大切です。

 

本コラムが少しでもお役に立てれば幸いです。

 

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