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2022.12.16

医師向け定期予防接種の増やし方

本記事は「医師向け定期予防接種の増やし方」について、経営コンサルタントの神前が医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。

 

 

〈目次〉

  1. 続く少子化、出生数減少
  2. 新規患児の獲得対策
  3. 既存患児の離脱防止対策
  4. 忘れがちな予防接種への対策
  5. まとめ

 

1続く少子化、出生数減少

 

少子高齢化・出生数減少の継続により、小児科医院にとって厳しい環境が続いています。
小児科の受診年齢は15歳までとも言われており、小学生以上になると受診回数は減少、中学校に上がるタイミングで内科受診に切り替える患児も多くなります。そこで、小児科医院が安定経営を目指すためには新生児のマーケティングが非常に重要となります。
今回は「定期予防接種の増やし方」による小児科の増患対策についてお伝えさせていただきます。

 

2新規患児の獲得対策

 

新たな予防接種患児を獲得するためにはホームページの活用が欠かせません。
患者さんの多くは、予防接種のためにホームページ検索を利用されますが、検索する際のキーワードは「定期予防接種(ワクチン)+市区町村名+赤ちゃん」「定期予防接種(ワクチン)+市区町村名+小児科」がほとんどです。
この際、検索ブラウザ上に地図と共に医院名が表示されますが、ここで上位表示(少なくとも1ページ目)に表示されていない医院は「医院について知ってもらう機会」が急激に低下します。

 

つまり、新たな予防接種患児を獲得するためには上位表示されるホームページ作りを意識する必要があります。

 

また、産前産後のお母さんは「子供の栄養・健康状態やアレルギー、子育てと仕事の両立」など様々な悩みを抱えています。
ペリネイタルビジット(育児等保健指導)の活用などにより、その後の予防接種やかかりつけ登録へのきっかけを作ることも効果的な対策です。

 

3既存患児の離脱防止対策

 

新たな予防接種患児の獲得と同様に重要なことは、既存患児を他院に流れさせないことです。

 

例えば予防接種専用の時間帯を設けている医院の場合、他の患者さんと同じ空間で待機することによる感染リスクを避けたい患者さんには喜ばれる一方、その時間帯では都合が悪い患者さんは、他の都合の良い小児科で予防接種を打ってしまいます。
そのため、そのような患者さんが他院に流れることを防ぐための対策を講じ、既存患児の離脱を防止する必要があります。

 

4忘れがちな予防接種への対策

 

出生後間もない、最初の2、3ヶ月の予防接種は接種間隔も短いため接種予約の取り忘れはほとんどありませんが、3回目のB型肝炎や2回目の水痘の場合、前回のワクチン接種から2ヶ月以上間が空きます。
予約を忘れないよう、適切なタイミングに予防接種のお知らせを行うなど「患者さんが忘れずに来院してくれる」仕組みを作ることが大切です。

 

5まとめ

 

定期予防接種の増やし方について新規患児の獲得、既存患児の離脱防止、忘れがちな予防接種への対策という観点からお伝えいたしましたが、今回お伝えした以外にも0歳予防接種獲得へ繋げるコンテンツの作成やオペレーション改善によるワクチン本数増加対策など、手法は多数あります。
まずは医院において「新規患児の獲得対策」「既存患児の離脱防止対策」どちらから着手すべきなのか。
どちらを重要視するのか等検討するところから始めてください。

 

自院の課題がどの部分にあるのか、また、課題解決のための手法がどれにあたるのかなど、定期予防接種増加について相談したい先生はこちらからお問い合わせください。

 

 

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