スタッフに伝えたい「給与の仕組み」と社会保険の考え方
本記事は「スタッフに伝えたい給与の仕組みと社会保険の考え方」について、経営コンサルタントの益田が医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。
<目次>
1.給与はどこから支払われるのか
まず、クリニックの給与の源は「患者さんからの診療報酬」です。
お金の流れを見てみましょう。
- 患者さんが保険料を納付
- 患者さんが診療費を支払う
- 医療機関が保険者へ請求
このように、患者さんから支払われた診療報酬がクリニックの運営費となりその中からスタッフの給与が支払われます。
2.給与から引かれている項目は?
給与明細には、社会保険料や税金が記載されています。
内容は次の通りです。
- 厚生年金:年金支給時、国民年金に上乗せして支給される老齢年金を受け取るための保険。
- 健康保険:病院でケガや病気を治療する時、治療費を補ってくれる保険。
- 雇用保険:仕事中や通勤途中にケガや事故にあった時、治療費や治療中の賃金の保障する保険。
- 労災保険:仕事中のけがを補償する保険。
社会保険料や税金が差し引かれるため、手取り金額は額面の約8割ほどとなります。しかし、これらはスタッフの将来・健康・生活を守るために必要な支払いであることを、院長先生から丁寧に伝えることでスタッフの理解も深まります。
3.給与から控除される支払いは本当に多い?
社会保険料のうち厚生年金・健康保険・雇用保険は労使折半で負担しています。
つまり、スタッフ個人だけが払っているわけではなく、クリニックも同額を負担しています。
さらに、労災保険はクリニックが全額を負担しており、スタッフの安全を守るために医院側が責任を持って支えています。
また、医師国保に加入の際は基本的に健康保険は本人が負担することになりますが、厚生年金・雇用保険は労使折半で労災保険はクリニックが全額負担です。
この仕組みを理解してもらうことで、スタッフは「社会保険料などは単なる負担ではなく、自身を守る制度」であることに気づき、安心して働ける環境づくりにつながります。
4.スタッフにお金の教育は必要?
近年の急激な物価上昇による実質賃金低下によってスタッフの経済的な不安は増加し、離職を検討するスタッフも増えています。スタッフにお金の教育を提供し、お金に対する不安を少しでも払拭することが、スタッフの定着につながります。家計管理、資産形成の基本原則を段階別に学ばせて、企業型確定拠出年金などの具体的なサポート制度を整備することで、スタッフの将来への不安を軽減し、クリニック全体のモチベーション向上を実現することができます。
5.まとめ
一クリニックの経営は患者さんの信頼の上に成り立ち、その収益からスタッフの給与が支払われています。そして、給与から引かれる社会保険料は未来の安心を支える仕組みです。
院長先生がこのお金の流れをスタッフにわかりやすく伝え、スタッフの皆さんのお金に関する知識が高まることは、職場全体の意識を高め、チームの結束を強める一助となります。
本コラムが、クリニックの情報発信方法を検討する際の一助となれば幸いです。
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