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2023.09.19
【令和5年7月31日終了】電話や情報通信機器を用いた診療等に係る特例(通称0410対応)について
本記事は「電話や情報通信機器を用いた診療等に係る特例」について、クレドメディカルが医師のために記載した文書です。
より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。
〈目次〉
1. 0410対応とは
2. 0410対応が2023年7月31日に終了
3. 今後オンラインで診療する際には
4. 服薬指導・薬の受け取りまで完全オンラインにするためには
5. まとめ
1.0410対応/オンライン診療とは
・「オンライン診療(遠隔診療)」
元は離島や、過疎地域に住む方への医療を提供することを目的としていましたが、新型コロナウイルスの流行をきっかけとして、距離制限の撤廃や算定可能な医学管理料の項目が見直されるなど、オンライン診療の規制が緩和されオンラインにて受信する患者さんは増加傾向にあります。
・「0410対応」
令和2年4月に厚生労働省より通達された『新型コロナウイルス感染症の拡大に際しての電話や情報通信機器を用いた診療等の時限的・特例的な取扱いについて』に基づく対応のことです。
新型コロナウイルスの感染拡大による院内での接触感染を防ぐための措置として、令和2年4月より時限的かつ特例的にオンライン診療の実施が可能になりました。
対面での接触を減らすことで、新型コロナウイルス感染症の拡大を防ぐことを目的としています。
2.0410対応が令和5年7月31日に終了
令和5年3月31日、厚生労働省より「新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて」の通達があり、電話や情報通信機器を用いた診療等に係る特例の期限について令和5年7月31日をもって終了するとの記載があり、これにより終了しました。
参考:新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけの変更に伴う 新型コロナウイルス感染症に係る診療報酬上の臨時的な取扱いについて
2.電話や情報通信機器を用いた診療等に係る特例
3.今後オンラインで診療する際には
0410対応が令和5年7月31日に終了し、0410対応では可能であった初診の「音声のみ」(≒電話)は不可となり、「映像および音声」での対応が求められます。
令和5年8月以降は下記の対応になります。
●8月1日より、対応不可
・初診×電話(音声のみ)
・電話再診による処方箋の発行
●8月1日以降も、継続して対応可
・初診×オンライン診療(映像および音声)
・再診×電話(音声のみ、ただし患者さんの求めに応じた従来の電話再診のみ)
・再診×オンライン診療(映像および音声)
4.服薬指導・薬の受け取りまで完全オンラインにするためには
0410対応が終了した後でも、処方箋に「オンライン対応」と記入した場合は、クリニックが下記①・②の対応を行えば、患者様はこれまで0410対応が施行されていた時と同じように「オンラインで診療⇒服薬指導⇒お薬のお受け取り」が可能となります。
①患者様の指定する薬局にクリニックからFAXを送付
②後日、処方箋原本を薬局に郵送
5.まとめ
ここまで、0410対応とオンライン診療、今後の対応に関しての変更点などをお伝えしてまいりました。
新型コロナウイルス感染症終息に向けての動きなど、常々変化していく状況について情報収集を行うことが大切です。
本コラムが少しでもお役に立てれば幸いです。
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