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2022.03.10

【2022年最新】医療機関・クリニック向けGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)の基本

本記事は「医療機関・クリニック向けGoogleビジネスプロフィールの基本」について、経営コンサルタントの西山が医師のために記載した文書です。

より詳しく知りたい先生はこちらからお問い合わせください。

 

 

 

〈目次〉

  1. なぜ、医療機関・クリニックでGoogleビジネスプロフィールが必要なのか?
  2. 医療機関・クリニックが押さえるべきGoogleビジネスプロフィールの設定
  3. Googleビジネスプロフィールの活用事例
  4. まとめ

 

1.なぜ、医療機関・クリニックでGoogleビジネスプロフィールが必要なのか?

 

Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)とは、
Google 検索やGoogle マップなどに表示される自院の情報をビジネスオーナーとして管理できるツールです。

なぜ近年Googleビジネスプロフィールが医療機関やクリニックにとって必要になってきているのか、
その主な理由は以下のとおりです。

 

■医療機関・クリニックにGoogleビジネスプロフィールが必要な理由

・医院探しをする際に多くの人がネット検索(ローカル検索)を使うようになっている

・ローカル検索では、GoogleマップがクリニックHPよりも上位に表示される

・Googleビジネスプロフィールの口コミや写真など、第三者(患者さん)から提供されたリアルな情報がクリニック選びに影響を及ぼすようになっている

 

スマートフォンの普及などに伴い、人々が情報収集にネット検索を用いる割合は格段に増えています。それはクリニック探しも同様で、受診前における医療機関の情報入手先の内訳として、
インターネット経由(クリニックHP以外に、まとめサイトやSNSなどクリニック以外が発信源のネット情報を含む)の割合は37.5%で最も高い割合を占めています

そのため、クリニックのHP以外でもネット検索で患者さんにクリニックを見つけてもらう対策が年々重要度を増しています。(※厚生労働省「令和2(2020)年受療行動調査」参照)

 

さて、ここで先生方に少し考えていただきたいのですが、

患者さんは初めて通うクリニックを探す際にどんなネット検索の仕方をするでしょうか?

 

患者さんは多くの場合、「○○市 耳鼻科」や「▲▲駅 腹痛」あるいは「近くの内科」など、
“地域名・最寄り駅+診療科目・症状”という組み合わせでクリニックを検索したり、
現在の位置情報からGoogleマップ上で近隣のクリニックを検索したりします。

 

この地域名やマップを用いた位置情報を基にする検索をローカル検索と呼びます。

そして、このローカル検索の検索結果でトップに表示されるGoogleマップ上の情報が
Googleビジネスプロフィールに紐づいた情報になります

 

Googleマップ上で自院のGoogleビジネスプロフィールが上位に表示されると患者さんの目に触れる機会が増えるため、クリニックの集患にも繋がります。

逆に言えば、自院のGoogleビジネスプロフィールが上位に表示されない又はアカウント自体がないと、他院に患者さんが流れている可能性があるとも言えます。

 

更に、主に飲食店検索で使用されている食べログや一休レストラン、ホットペッパーグルメと同様に、
医療機関・クリニック探しの際にも利用者(患者さん)の口コミや
実際の医院の様子(写真)が注目されるようになってきています。

Googleビジネスプロフィールでは、医院の基本情報に加えて、口コミや医院の写真なども患者さんへ情報提供します。

 

以上より、Googleビジネスプロフィールが患者さんのクリニック選びにおいて重要な役割を担っており、集患対策として医療機関・クリニックでGoogleビジネスプロフィールが必要なことがお分かりいただけたかと存じます。

 

 

2.医療機関・クリニックが押さえるべきGoogleビジネスプロフィールの設定

 

「医療機関・クリニックにおけるGoogleビジネスプロフィールの必要性は理解できたけれど、
ローカル検索の検索結果でGoogleマップ上に自院のGoogleビジネスプロフィールを
上位表示させるにはどうすればいいの?」というのが、次に浮かんでくる疑問ではないでしょうか。

 

Googleビジネスプロフィールの上位表示を目指す対策はMEO対策と呼ばれ、SEO対策と同様に重視されている対策です。

MEO対策として、Googleビジネスプロフィールの内容を充実させることはとても大切です。

 

特に、Googleビジネスプロフィールを開設したらまず着手していただきたいのが、基本情報の設定です。基本情報の設定は、Googleビジネスプロフィールの「情報」という項目から設定できます。

 

■Googleビジネスプロフィールで必ず設定すべき基本情報

・ビジネス名:○○医院などクリニック名

・カテゴリ:▲▲科など標榜している診療科目

・住所:クリニックの住所

・サービス提供地域:□□市や◆◆区などクリニックの主な診療圏

・営業時間:診療時間

・電話番号:クリニックの電話番号(お問合せ用)

・ウェブサイト:クリニックHPリンク

・予約リンク:クリニックのWEB予約ページリンク

・ビジネス情報:クリニックの紹介文(全角375文字以下、半角750文字以下)

上記はクリニックの基本情報として必ず設定していただきたい項目になります。
特にカテゴリに関しては、検索結果に影響する重要な項目になるためご自身のクリニックの診療科目を必ず登録してください。

 

また、電話番号に関して、代表用・予約用など複数の電話番号がある場合は、
患者さんからの問い合わせを受け付けている電話番号を登録することをお勧めします。

 

最後に、ビジネス情報はクリニックの魅力を患者さんにPRするための自由記述欄です。
ここでは、プロモーションや価格に関する詳細ではなく、クリニックの特徴や先生の診療に対する想いなど、クリニックに関する詳細を中心に記載しましょう。

 

3.Googleビジネスプロフィールの活用事例

 

ここで医療機関・クリニックでのGoogleビジネスプロフィールの活用事例をご紹介します。

 

■Googleビジネスプロフィールの活用事例

・「投稿」を使って最新情報を多くの人へ届ける

・WEB予約やHP閲覧へ繋げる

・「口コミ返信」で患者さんとコミュニケーションを取る

これまでの情報発信手段である、院内掲示やクリニックHPのお知らせ欄では、
情報の届く範囲がクリニックに来院した患者さんかHPにアクセスした人に限られていました。

 

ところが、Googleビジネスプロフィールの投稿を活用すると、
クリニックHPにアクセスする前段階(ネット検索結果のGoogleビジネスプロフィール上)で
情報発信をすることができるため、より多くの人に情報を届けることが可能です。

 

更に、その投稿に「予約・今すぐ電話・詳細」などのボタンを追加することで、
投稿に興味を持った人に対して、WEB予約や電話問い合わせの他、クリニックHPの関連ページへ誘導できます。

上記のボタン追加によって、投稿で紹介した治療の問い合わせや予約が増えたという事例があります。

 

また、Googleビジネスプロフィールの口コミ返信を活用して、患者さんとコミュニケーションを図るクリニックもあります。
口コミには、良い口コミだけでなく、悪い口コミもあります。

特に悪い口コミを放置して患者さんの怒りや不満を一方通行で終わらせると、口コミを投稿した本人に限らず、その口コミを見た他の人からのクリニックへの印象も下げてしまう恐れがあります。

 

患者さんとのコミュニケーションの一環として、悪い口コミに返信することは、
投稿者やその口コミを見た他の人に対して、クリニックが患者さんの意見を受け止めて真摯に向き合う姿勢を示すことに繋がり、
悪い口コミから抱くクリニックのマイナスの印象を和らげる効果もあります。

ただし、返信内容によっては逆効果になる場合もあるため、悪い口コミへの返信は細心の注意が必要です。

 

4.まとめ

 

本記事では、医療機関・クリニック向けにGoogleビジネスプロフィールの基本として、
Googleビジネスプロフィールの重要性や基本の設定方法、クリニックでの活用事例についてご紹介しました。

クリニックのGoogleビジネスプロフィールをまだお持ちでない先生は、是非この機会にプロフィール作成から始めていただければと存じます。

そして既にクリニックのGoogleビジネスプロフィールをお持ちの先生は、今回紹介した基本設定や活用事例を参考にMEO対策をより強化していただけますと幸いです。

 

本記事についてより詳しく知りたい方はこちらからお問い合わせください。